政治的リーダーシップの確立 political leadership 2003 9 3

 どうも、世界情勢を見れば、政治的リーダーシップが弱いケースが目立ちます。
たとえば、大統領が急に辞任して、副大統領が昇格して大統領になったケースです。
 こういう場合、新大統領の政治的基盤は弱いものになります。
どうしても、国民から選挙で選ばれていない大統領は、政治的基盤が弱いのです。
ですから、こうしたケースでは、新大統領は、よく、国民受けする政策をしがちです。
しかし、こういう政策が、後から見れば、誤りだったということもあります。
 こうしたケースでは、早急に選挙を実施し、国民に信任を問うべきです。
こうしないと、いつまで経っても、政治的不安定が続きます。
 日本においても、同じような状態です。
日本においては、建前は、間接的に首相を選んでいるということになっていますが、
実際には、今までの歴史は、派閥の都合で、首相が選ばれてきました。
現実には、国民は間接的にも首相を選んでいません。
自民党の党員ならば、多少、関与できたかもしれません。
しかし、国民全員が自民党の党員になるわけにはいきません。
 これでは、首相の政治的リーダーシップは弱いものとなります。
ですから、日本の首相は、政策を言うだけで、政策の実行能力はないものとなってきました。
 政治的リーダーシップの確立をするために、 
首相を国民投票で選ぶ必要があります。
 こうしないと、いつまで経っても、
首相は国民を見ないで、派閥ばかり見ますので、
首相の政治基盤は弱いままで、
また、政治的不安定が続きます。
 昔の日本は、これでも、なんとかなりました。
しかし、今の日本は、政治的困難、経済的困難、外交的困難の状態にあります。
こういう状態では、首相が、政治的リーダーシップの確立ができなければ、
日本という船は、荒波に漂う船です。

 しかし、首相の主な公約が、「郵政」と「道路」では、あまりにマイナーというか、さびしい。
これでは、閣僚の公約か、中堅議員の公約です。